猫の扁平上皮癌




猫の扁平上皮癌の概要

猫の扁平上皮癌は主に口の中にできるがんです。犬の扁平上皮癌に比べ悪性度が高く、治療の難しいがんの1つです。また、がんと聞くと「できもの (腫瘤病変)」を想像するかと思いますが、猫の扁平上皮癌の多くは、腫瘤病変を作らず口内炎のような潰瘍病変を呈するのが特徴です(粘膜型)。また下顎の骨が大きく腫れるタイプの扁平上皮癌も存在します(骨浸潤型)。

猫の扁平上皮癌の原因

直接的な原因はわかっていません。しかし、扁平上皮癌になりやすい因子(リスクファクター)として、のみ取り首輪や受動喫煙などが報告されています(Bertone, E. R., 2003)。

猫の扁平上皮癌の症状

口の中に潰瘍を作る場合が多いため、進行すると口の中から出血したり、痛くてご飯が食べれなくなってしまうことがあります。また顔が変形したり、腫れてきたりします。

猫の扁平上皮癌の診断

腫瘤病変を作らないため、口内炎との見分けが大切になってきます。なかなか治らない口内炎が実は扁平上皮癌だったということも少なくないようです。口内炎は左右対称の場合が多く、扁平上皮癌は左右非対称の場合が多いようです。扁平上皮癌が疑わしい場合は主に細胞診という検査で、がん細胞を見つけることによって診断します。しかし、猫さんは口を自分では開けてくれませんので、麻酔が必要なことも多いです。またレントゲン検査やCT検査は、骨への浸潤具合、転移の有無など、がんの進行度を評価する上で有用な検査です。がんの進行度を把握することは、より良い治療選択につながります。

猫の扁平上皮癌の治療

猫の扁平上皮癌の有効な治療法は確立されていません。悪性度が高く、生存期間の中央値は約3ヶ月と報告されています。外科手術、放射線治療、抗がん剤治療を組み合わせた複合的な治療が必要です。かかりつけの獣医さんや獣医腫瘍専門医にご相談ください。




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