犬の縦隔気腫




犬の縦隔気腫の概要

胸部には肺や心臓のほか、食道や気管などの臓器があります。これらの臓器は胸膜と呼ばれる膜によって包まれています。縦隔は右側と左側の胸膜の間にある間隙のことをいいます。この縦隔内には、気管や食道のほか血管や神経、リンパ節などが存在します。縦隔気腫とは、この縦隔内に空気が貯留した状態をいいます。空気が貯まる原因には気管や気管支(気管が分岐したもの)が損傷した場合、食道が損傷した場合、肺胞が破裂した場合などが挙げられます。縦隔気腫の多くは軽度の症状で済むといわれています。しかし重度の縦隔気腫となった場合には血液の循環に影響を及ぼす場合や胸の中に空気が入った状態(気胸)となる場合もあります。また、皮下気腫といった皮膚の下に空気が入り込んでしまう場合もあります。縦隔気腫はレントゲン検査によって診断されます。多くの場合は自然に治癒するため、安静にすることで経過を待ちます。しかし重度の縦隔気腫となって呼吸が苦しそうにしていたり、血液循環に異常をきたした場合には外科的に処置を行う場合もあります。縦隔気腫はそれを引き起こした原因によってその予後が異なるといわれています。どの部位から空気が漏出しているかを診断し、その状況に応じた対策といったものが重要となります。


 

 

 

 

 


 

 


 

 

 

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