チンチラの不正咬合




チンチラの歯について

チンチラの歯式は示した通り1013/1013であり、上顎・下顎ともに切歯が1つ、前臼歯が1つ、後臼歯が3つと合計で20本の歯を持ちます。
また、これらの歯は全て常生歯であり、生涯伸び続けるため常に削れる必要があります。
このような常に伸び続ける歯は、草食性のチンチラにとって都合のよいものです。

チンチラの不正咬合の概要

不正咬合は歯並びやかみ合わせが異常な状態のことをいい、多くのチンチラで発生します。
切歯、臼歯のどちらにも起こり原因としては、ケージを噛んでしまうことや柔らかい食餌による歯の摩耗不足などがあげられます。
症状としては、ご飯を食べないまたは食べ物の好みが変わることや、よだれなどで口の周りが汚れてしまうこと、酸っぱい口臭がすることなどがあります。
歯根の過長により、顎に変形が起こっている場合には顎を撫でた時にデコボコすることで気づかれることもあります。

チンチラの不正咬合の診断

診断には視診やレントゲンを用います。切歯の場合は見た目に明らかな歯の異常で気づかれることもあります。
しかし、臼歯の場合は麻酔下で口の奥を確認したり、レントゲンで歯冠や歯根の状態を確認したりする必要もあります。

チンチラの不正咬合の治療方法

治療は基本的には歯を切ったり、削ったりすることで行います。
しかし、高確率で再発が認められます。
そのため定期的な歯科処置が必要となります。
歯科処置には麻酔が必要となることが一般的であるため生涯の治療費はそれなりにかかってくることとなり、飼い主の金銭的な負担も大きい疾患となります。
そうならないためには普段からの予防が大事です。
もともとの食性に考慮して繊維質の食餌をしっかりとらせたり、齧るための木や石を与えたりすることで歯の摩耗を促すとともに、ケージ噛みを防ぐことで正常な歯を保ってあげてください。




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