右大動脈弓遺残




右大動脈弓遺残の概要

  • 最もよくみられる血管輪の異常を示す遺伝的疾患
  • 先天的な異常血管による、吐出などの徴候(生後6か月までに)
  • ジャーマンシェパードやアイリッシュセッターにみられる
  • 猫はまれ
※子犬の吐出で一般的なものではない

右大動脈弓遺残の病態生理

  • 右方の第四動脈弓から発達した結果として生じる
  • 動脈管開存症が合併することも
  • 左大静脈遺残は約40%に右動脈弓遺残を伴って現れる

右大動脈弓遺残の臨床徴候

  • 流動食を食べ始める離乳期に明らかとなる
  • 削痩、発育不全(∵胃が食道まで届かないため)
  • 食後の吐出(吐出物を吸引すると誤嚥性肺炎)
  • 血管輪近位での食道拡張
  • 誤嚥性肺炎と一致した症状(発咳、発熱、水泡音 or 肺音の消失など)

右大動脈弓遺残の診断

  • 臨床徴候
  • 血液検査→WBC↑、CRP↑
  • X線検査→心臓に対して頭側方向に拡張した食道の存在(食道内には、食物や空気が確認9
  • 肺炎→右中葉におけるX線透過度の低下
  • バリウム造影検査:心臓頭側で食道拡張、心基底部で食道狭窄
※鑑別:巨大食道症などでは心基底部領域での狭窄は認めない

右大動脈弓遺残の治療

  • 食道周囲の動脈管索を切断!
 ※左側第4肋間の開胸術にて、動脈管索を剥離し、二重結紮後に切断
 ※食道周囲の圧縮している線維を切断し、拡張性を保つこと!(バルーンカテーテルを食道内に入すると圧縮した線維を用意に見分けられる)




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