犬の移行上皮癌




シェルティー

犬の移行上皮癌の概要

犬の腫瘍全体の内、膀胱癌の占める割合は低いです。

しかし、膀胱に発生する腫瘍の多くは悪性であり、いわゆるガンです。
(TCC、移行上皮乳頭腫、膀胱炎などが頻繁に腫瘤様物を膀胱内で認める例)
年齢は中高齢で発生することが多く、性別だとメスのほうが発生は多いです。(オス:メス=1:2)
犬種ではスコティッシュテリア、シェットランド・シープドッグ、ビーグルなどが有名です。
(その他、MDやマルチーズ)

犬の移行上皮癌の原因

多くの腫瘍と同じように、膀胱癌に関しても明らかな原因はわかっていません。

犬の移行上皮癌の症状

膀胱炎のときのように頻尿になったり、しぶり(メスのわんちゃんがおしっこをしようとしているのに、ほとんど出ない)をしてしまう場合のほか、濁った尿や血尿、茶色っぽい尿をしてしまいます。
その他にも、今まではトイレでしか排尿しなかった子がトイレ以外で排尿してしまう場合などが有ります。
また、ときには腫瘍によっておしっこが出せなくなり、食欲不振、元気消失、嘔吐、下痢などの症状を出す場合もあります。

犬の移行上皮癌の診断

膀胱の腫瘍は発生率自体は高くないので、頻尿やしぶりなどの症状があっても真っ先には疑いません。
(同じような症状は膀胱炎でも発生する場合があるため、まずは膀胱炎と考え、抗生物質を処方されることが多いです。
しかし、何度か抗生物質を飲んでも症状がよくならない場合や、飲むのをやめると再発(同じ症状がでてしまう)する場合は、腫瘍の可能性を疑う必要があります。)そのため、可能なら超音波検査という検査で膀胱の中にできものがないか適宜確認する必要があります。

犬の移行上皮癌の治療

内科的な治療と外科的な治療に大きく分けられます。
移行上皮癌は徐々に大きくなり、やがて膀胱からのおしっこの通り道を塞いだり、近くのリンパ節や肺へ転移(腫瘍の細胞が発生した所以外の臓器へ出ていってしまうこと)してしまいます。
なので、根治的な治療となりうる外科的な治療(お腹を開けた手術)を希望される場合には、なるべく早く行う必要があります。

ただ、手術費は高額ですし、手術自体のわんちゃんへの負担もあります。幸い移行上皮癌は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)がある程度有効であることが知られているため、このお薬だけで延命を行うこともできます。また、抗がん剤をともに使うほうがさらなる延命につながるとの報告もあるので、獣医の先生とご相談ください。




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