私たちは、ヒトです。
ヒトの心臓はハートの形をしています。
安静時の心拍数は成人で一分間に約60~70回、4つの部屋から 成っていて、一人のヒトにたった1つしかありません。
では、他の生物もそうなのでしょうか?
目次
寿命は心拍数に反比例する!?
哺乳類は一生の間に打つ心拍数がほぼ同じ、ってご存知でしたか?
哺乳類であればどんな動物でも、ほぼ同じなのです。
一生で心臓が拍動する数は、おおよそ20億~25億回と言われて います。
一般的に、体の大きな動物ほど、 一分間の心拍数が少なくて長生き。
体の小さな動物ほど、一分間の心拍数が多くて寿命が短いです。
ゾウは、体重が5tで心拍数が30回/分、寿命は80~100年 です。
ハツカネズミは、体重が25gで心拍数は600回/分、寿命は2 ~3年。
一分間での心拍数が一番多い動物は、 ヨーロッパヒメトガリネズミと言われています。
なんと、1200回/分!
一秒で20回も心臓が拍動しているなんて、驚きですね。
キリンの心臓は11kg!
立ちくらみを経験したことがある人、多いのではないでしょうか?
血圧の調節がうまく出来なくて、 脳に十分な血液や酸素が送れない時などに、 立ちくらみは起こります。
キリンは首が長いので、心臓と脳が離れています。
水を飲む時に頭を上げ下げすると、 立ちくらみしてしまいそうに思えます。
しかし野生環境で立ちくらみしていては、 弱肉強食の世界で生き残れません。
では、キリンはどうして立ちくらみをしないのでしょうか?
実は、心臓が強力なのです。
キリンの心臓は11kg!
肺に血液を送る右心室の壁は、厚さ1.5cm。
一方で、離れた脳に血液を送る左心室の壁は、厚さ8cm!
ヒトの心臓も左右で筋力に差がありますが、 キリンの心臓ほどではありません。
キリンの心臓は、 その高圧ポンプで離れた脳へと酸素を送っているのですね。
イカの心臓は3つある!?
イカには、心臓が3つあります。
メインの心臓が1つと、左右のエラにそれぞれ一つずつ付いている エラ心臓です。
何故、イカには心臓が3つもあるのでしょうか?
その理由は、イカの泳ぐ速さにあります。
イカの泳ぐスピードは、 海に棲む無脊椎動物の中で最も速いのです。
なんと、最大で時速40kmに達します。
自動車並みですね。
水を取り込んで吐き出す「ジェット推進」によって、 イカは速く泳ぎます。
速く泳ぐために、イカは大量の酸素を消費します。
心臓が1つでは酸素の供給量が足りません。
そこで、エラ専用の心臓が左右に1つずつ存在し、 補助をしているのです。
同じ理由で、タコも心臓が3つあります。
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