椎骨に発生した原発性および転移性の骨肉腫に対して、定位放射線療法を実施した犬9頭の結果

これまでの報告では、椎骨に発生した骨肉腫は、手術、放射線療法、化学療法あるいはこれらを組み合わせて治療していた。本回顧的研究は、椎骨に発生した骨肉腫を持った犬に対して、定位放射線療法を実施し、失敗のパターン、局所コントロールの期間、生存期間を明らかにするために行ったものである。9頭の犬が対象となり、定位放射線療法が実施された。プロトコルは、13.5から36Gyの間で、5分画に分けられた。6頭の犬は原発巣に、3頭は転移巣をもっていた。神経スコアは、4頭で改善、4頭で変化なし、1頭で悪化であった。脊髄の痛みが認められた6頭のうち5頭が痛みの改善がみられた。全体の生存期間の中央値は139日、疼痛をコントロールした期間の中央値は77日であった。原発のみの症例と転移を持っていた症例間での生存に関する有意な差は認められず、SRT後の神経スコアの改善による差も認められなかった。本データは、過去に報告されたデータと同様の生存期間であり、椎骨の骨肉腫を治療するのが依然として難しいことを示している。

K. E. Swift, S. M. LaRue. Veterinary and Comparative Oncology. 27 November 2017.

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この記事を書いた人

【経歴】
北海道大学獣医学部卒、東京大学獣医外科研究室博士課程
米国ペンシルバニア大学客員研究員
【所属学会・資格等】
eterinary Cancer Society(獣医がん学会)
【得意分野】
腫瘍学、免疫学

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