猫の下痢について

目次

はじめに

下痢とはウンチの中に含まれる水分の量が過剰になった状態を指します。猫では、犬と比べると比較的下痢を起こしにくいとされていますが、様々な原因によって下痢がみられることもあります。下痢はすぐに治ることもありますが、何日も続くこともあります。重度の下痢は脱水を引き起こし危険な状態になることがあります。また、下痢を引き起こしている原因の中には、怖い病気である可能性もあります。この記事では、猫の下痢でお悩みの飼い主様を対象に、猫の下痢についての基本知識、原因、対処法などについて解説します。

ウンチの分類

下痢の種類(小腸性下痢と大腸性下痢)

便の様子・症徴小腸性下痢大腸性下痢
ゼリー様の粘液は含まれますか?まれよくみられる
赤い血液は混じっていますか?ほとんどみられないみられることがある

仔猫や高齢猫でない場合は、

すぐに元通りのウンチに戻ること

猫は食べ物にこだわる傾向があるので、犬に比べて下痢になる可能性は低いとされていますが、それでも下痢は起こることがあります。下痢の原因は様々ですが、

下痢の重症度は、下痢そのものの特徴と、関連する徴候の両方によって決まります。

気をつけること

下痢の特徴は、軟らかい液体状の便です。猫は排便のために力むことがあり、便の中には血液や粘液、寄生虫、異物などが含まれていることもあります。下痢に伴うその他の症状としては、嘔吐や無気力などがあります。

猫に下痢を引き起こす原因

下痢を引き起こす原因はさまざまです。最も一般的な原因としては、寄生虫、感染症、不適切なもの(例:食品以外のもの)の摂取などが挙げられます。

猫に下痢がみられた場合の対応

多くの場合、下痢は自然に治ります。下痢は脱水を引き起こすことがあるので、猫が新鮮な水をたっぷり飲めるようにしましょう。24時間以内に症状が治まらない場合や、嘔吐や無気力など他の症状を伴う場合は、獣医師の診察を受けてください。

動物病院での診察

診断

獣医師は、下痢の原因となりうるものを特定するための問診及びまず猫の身体検査を行います。猫の便をビニール袋などに入れて持参すると、獣医師の診断に役立ちます。

血液検査やX線検査を行うこともあります。必要に応じて、超音波検査や腸管生検などの高度な検査を行うこともあります。

治療

初期の治療は、症状を抑えることに集中します。寄生虫に対する投薬、抗生物質、下痢止め、脱水症状に対する輸液(皮下注射または静脈注射)などが一般的に行われます。

その他の原因

その他の下痢の原因としては、炎症性腸疾患、毒素、がん、肝臓疾患、甲状腺機能亢進症などが挙げられます。

生活と管理

最初は食事の制限が必要かもしれません。一方、下痢を繰り返す場合は、さらに詳しい検査が必要です。

予防

下痢の発生を防ぐために家庭でできることとして、猫に一貫した食事を与えること、下痢を引き起こす可能性のあるものへの接触を最小限にすることなどが挙げられます。

ご家庭での注意点

下痢が激しい場合には、体から水分やミネラルが急激に失われていきます。脱水により気分が悪くなると食欲も低下し嘔吐することがあります。重度の脱水に陥るとふらつきや意識がぼーっとしたり、最悪の場合にはショック状態となります。

現時点で、下痢が軽度である場合でも元気食欲が極端に低下してないか、お水は飲めているか、おしっこは普段通りしているかも確認しながら様子をみてあげてください。

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この記事を書いた人

【経歴】
北海道大学獣医学部卒、東京大学獣医外科研究室博士課程
米国ペンシルバニア大学客員研究員
【所属学会・資格等】
eterinary Cancer Society(獣医がん学会)
【得意分野】
腫瘍学、免疫学

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