相談内容について

トイプードル、9歳、おんなのこです。
つい5日前までは普段通り元気いっぱいで走り回っていてごはんもたべていたのですが、翌日になって突然ぐったりしていて、それからご飯を一切たべませんし、お水もほとんど飲みません、トイレもほとんど行きません。
近くのお医者さんに通っていますが、食べないのでお薬を飲ませることができず、点滴してもらっても(なんの点滴かわかりませんが)少しも元気になりません。
立ち上がることも無く、まるくなって静かにしているだけです。呼吸が少し荒く、早い気がします。
だんだん体調がわるくなったのではなく、いきなりなので心配です。
腎臓がよくないかもしれないといわれましたが、すこしでも体が楽になる方法はあるのでしょうか。

ご質問ありがとうございます。
高齢で急性にぐったりしていることから、何らかの疾患がある可能性が非常に高いと思います。お聞きしたいことがいくつかございます。
1) 嘔吐、下痢、粘膜(歯茎など)が白いといったことはみられますか?
2) 動物病院ではどのような検査を受けましたか?(血液検査、レントゲン検査、超音波検査など)
また、最近変なものを食べてしまったなどはありませんか?
もらったお薬はなんでしょうか?抗生剤でしょうか?具体的なお名前を教えていただけると助かります。

X線検査CR
血液検査
皮下注射
点滴注射
甲状腺T4検査
血液検査 3回
歯茎がすこし黄色っぽい
嘔吐は一日に1度くらい
下痢もすこしありましたが、一週間以上なにも食べていないのでもう排便はありません
尿は茶色です
飲み薬も最初に頂きましたが、一切飲んでいません

血液検査の紙を写真撮って送って頂けませんか?
歯茎が少し黄色っぽいという点から、黄疸という状態かもしれません。急性の変化で、黄疸もあるのであれば、わんちゃんでは胆嚢粘液嚢腫という病気により胆嚢が破裂し、腹膜炎を起こしている可能性も考えられます。
吐いていることや、尿が茶色いことも踏まえると、危険な状況である可能性が高いです。
病気次第では手術が必要になるかもしれません。もしかすると、超音波検査が置いてあり、かつ外科医がいる動物病院にセカンドオピニオンで行った方が良い可能性もございます。
もし可能であれば、わんちゃんの歯茎の色が分かるように写真も撮って頂けないでしょうか?

こちらが写真です。

セカンドオピニオンのアドバイスを頂いたのでさきほど別の病院につれていきました。
貧血もひどく手術できないといわれ、献血してくれる犬をさがせば手術できるかもしれないけど生存率は6割といわれました。
入院させてきました。
お話を聞いていただきありがとうございました。できる限りのことはしてあげたいとおもいます。

詳細を教えて頂きありがとうございます。
病名などは教えてもらえましたか?

胆嚢破裂かなにか、まだもう少し精密検査をしないとはっきりしないけど胆嚢でまちがいないだろうといわれました。

病気次第ですが、大学病院などであれば、専門的な麻酔医や外科医がいることもありますので、成功率が高くなる可能性もあります。
とりあえず入院すれば、点滴などもできますので、状態を安定させることができるかもしれません。貧血がひどいとのことで、おそらく輸血が必要みたいですね。
もしも手術を希望され、輸血相手を見つけたいようであれば、Twitterでのリツイートという形であれば協力致します。
大変辛いと思いますが、できる限り頑張っていきましょうね。

別の動物病院に預けてきました。こちらが血液検査の結果です。

血液検査見たところ、ビリルビンという値が相当高いですね。胆嚢粘液嚢腫の可能性はかなり高そうです。貧血もかなりありますし、白血球数も高く、腹膜炎などの炎症が起こっていることが示唆されます。

ありがとうございます。
さきほど輸血をおねがいしたい旨のツイートをしてみました。見つかるかわかりませんが、探してみます。

先程リツイート致しました。
輸血して頂ける方が見つかることを祈っております。

ありがとうございます。諦めずに頑張ります。

多少リツイートが広がっているようですね。輸血と手術と大変だとは思いますが、諦めずに、頑張りましょう。
また何かお聞きしたいことがあればご相談ください。

ありがとうございます。相談してよかったです。

かなりリツイートが広がったみたいですが、輸血してくださる方は見つかりましたか?

入院させている病院に来れる距離(1時間半以内)で3名の方が声をかけてくださいました!
いまから病院に電話して確認するつもりです!

良かったです。まだこれからも大変かとはございますが、頑張りましょう。また何か相談があれば、ご連絡くださいね。

さきほど、供血してくださるかたとわんちゃんとお会いしてきました。
ドナーになってくれるわんちゃんの血液検査をしましたが、とっても健康でした!
3歳のゴールデンレトリバーです。
明日、マッチングすることになりました。
でも獣医さんには、輸血に耐えられるかわからないといわれたので、不安です。

こんばんは。
Twitter見させて頂きました。
輸血して、手術まで完了されたようですが、その後ココアちゃんの様子はいかがでしょうか?

昨日の13:00頃に手術をおこない、今日の午後に母が病院にいったら立ち上がってシッポをふったといっていました!
胆のうの破裂が1回少し破裂して、2段階で破裂したらしく、血は黒くなっていなくて胆嚢自体はきれいだったといわれたそうです。
あと5~6日で退院できそうです!

そうなんですね。
手術日の夜が1番の山場ですので
ほっとしました。退院までは油断禁物ですが、手術次の日でしっぽを振っていたのであれば、かなり良好だと思います。
しばらく全くご飯を食べていない状態が続いていたので、相当状態は悪かったと思いますが、無事ここまでこれて本当に良かったです。
退院まで頑張りましょうね!

ありがとうございます!
最初の相談から、セカンドオピニオンのこと、供血の拡散も術後のご心配も、ほんとうになにからなにまでありがとうございます!
油断せず、がんばります!

病理診断により、胆嚢粘液嚢腫と診断されました。

ご連絡ありがとうございます。
診断も胆嚢粘液嚢腫で確定だったんですね。
明日退院とのことおめでとうございます。
かなり状態が悪かったとこから、手術を終え、無事退院までできるようになって大変良かったです。胆嚢粘液嚢腫は、手術が終われば、普通に元気に暮らせる病気ですので、諦めずに頑張られたことは大変良かったことだと思います。
まだ手術後のお腹の傷がありますので、激しい運動はできませんが、退院したらたくさん撫でてあげてくださいね。わんちゃんもとても喜ぶと思います。

ありがとうございます!
本当に、こちらで相談に乗っていただいたおかげで病院をうつすこともできました。家族は最初の病院に通院させているときに「病院にみてもらっているのだからこれ以上どうにもできない」といっていて、わたしはどうしても納得いかなくて調べたり相談していたのですが、先生の見解がなければセカンドオピニオンにつれていく決断はできませんでした。
本当にお世話になりました!

今回の相談のポイント①:急にぐったりした時の対応

今回の相談は、「つい最近まで病気だったのに、急にぐったりして食欲も飲水もしなくなったわんちゃん」についてです。

基本的に、こういったケースではほとんどのケースで病気がありますし、早急に診断と治療を行う必要があります。

急にぐったりした時は、絶対に動物病院に行くようにしましょう。

「急にぐったり」という症状以外にも、すぐに動物病院に行くべき症状、状況としては、

  • おしっこが全くでなくなった
  • 食欲が完全になくなり、連日して食べない
  • 呼吸がとても苦しそう
  • 嘔吐や下痢が頻回に起こる
  • けいれん発作が起こった(てんかん発作と診断されている場合は、獣医師の指示に従う)
  • 粘膜(眼瞼や口の粘膜)の色が明らかに白い、黄色い
  • 中毒物質を食べてしまった

などが挙げられます。複数の症状が当てはまる場合には、その旨も獣医師さんに伝えるようにしましょう。

今回の相談のポイント②:セカンドオピニオンをした方がよいとき

今回の相談でキーポイントとなるのは、セカンドオピニオンです。

残念ながら、獣医師のレベルは非常にまちまちです。人のお医者さんでも同様のことが当てはまるとは思いますが、卒後の研修医制度が基本的にない獣医領域では、その格差は広いように感じます。

また、人のお医者さんのように〇〇科と分かれることが少ないため、獣医師によって得意分野不得意分野があります。

そのため、病気の種類に応じて、適切な診断・治療を受けられる動物病院、獣医師は変わってきます。

本来は、各々の獣医師が自分の力量を把握し、自分には手が負えないと判断した患者さんに、より適切な獣医師を紹介するのがベストなのですが、必ずしもすべての獣医師ができるわけではありません。

そのため、飼い主さん自身が、獣医師を見極めないといけないこともあります。

別の獣医師に診てもらう、すなわちセカンドオピニオンを検討することも大切です。

どのような時にセカンドオピニオンをするかは、とても非常に難しいですが、

症状が明らかにあるのにも関わらず、診断しない、もしくは可能性のある病気が挙げられずに、治療が開始・継続され、全く良くならない時だと思います。

治療をする上で、病気を診断する、もしくは何らかの病気を疑っていなければ、治療をしても病気が良くなる可能性は低いです。

もちろん、状態が非常に悪い時には、病気を診断する前に治療(重度の貧血に対する輸血、呼吸困難時に酸素室に入れる、発作を繰り返し起こしている時に発作を止めるお薬を与えるなど)をするケースもあります。

しかし、こういった例を除いて、とりあえず点滴、抗生剤、ステロイドなどの治療が継続して行われている時には、獣医師の先生が全く病気の見当がついていない可能性があります。

どうしても病気の種類によって獣医師の診断レベルが変わりますので、セカンドオピニオンをしてみたらさくっと診断され、適切な治療されるということも少なくないと思います。

全ての科を深く知っている天才かつ秀才の獣医師なんてほとんどいません。

基本的に獣医師は、

1)すべての科の病気を広く浅く知っている

2)特定の科に特化している獣医師

のいずれかです。

例えば、

1)循環器(心臓、血管など)に詳しい先生(他の分野に疎い)

2)眼科に詳しい先生(他の分野に疎い)

3)得意分野がなく、全体的に広く知っている先生

がいたときに、より良い治療を受けられるのは、

白内障などの眼科疾患であれば、2)→3)→1)の順で診てもらうべきですし、

慢性僧帽弁閉鎖不全症などの循環器疾患であれば、1)→3)→2)の順ですし、

がんなどの腫瘍性の疾患であれば、3)→1)=2)となるのではないでしょうか。

疾患の科によって、より良い獣医療を受けられる先生は、異なることが多々あります。

飼い主さんにとっては、セカンドオピニオンをするタイミングはとても難しいと思いますが、診断もはっきりしないし、とりあえず治療されていて全く良くならないというときは、セカンドオピニオンを検討しても良いと思います。

本記事を読まれた方へ

今回のペット相談記事は、いつもより濃い内容ですし、皆様、いろいろな意見があると思います。

もしも指摘事項がございましたら、ご連絡ください。

適宜、文章の訂正あるいは削除をしたいと思います。