成長期の犬に与える食事中には、適切な量のカルシウムとリンが含まれていなくてはなりません。The Association of American Feed Control Officials’s(AAFCO’s)と呼ばれるアメリカの団体は、乾物中の1%のカルシウムと0.8%のリンが含まれている必要があると述べています。しかし、大型犬や超大型犬にとっては、この割合よりも少なくてもよいのではないかといわれています。そのため、成長期用にしっかりと栄養素が含まれている総合栄養食を食べている場合には、カルシウムやリンのサプリメントは不必要であるといわれています。大型犬では、カルシウムやリンが過剰となってしまうと、逆に成長期の骨格異常につながるかもしれないため、注意が必要です。
【経歴】
北海道大学獣医学部卒、東京大学獣医外科研究室博士課程
米国ペンシルバニア大学 客員研究員
【所属学会・資格等】
Veterinary Cancer Society (獣医がん学会)
【得意分野】
腫瘍学、免疫学