臨床獣医学– category –
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獣医腫瘍学がん免疫療法とは?獣医療における現状と展望
がんの三大療法とは、外科手術、 薬物療法、 放射線療法の3つであることは皆さん知っていると思います。それでは、現在、人医療で第四の治療法として注目を受けているがん免疫療法については知っていますか?がん免疫療法は、既存治療と比べて顕著な治療... -
獣医腫瘍学犬の口腔腫瘍、発生頻度の多い4つの腫瘍とは?(獣医師向け)
この記事を読んだ方が良い方犬の口腔腫瘍について全く知らない方犬の口腔腫瘍で有名な4つをすぐに挙げられない方犬の口腔腫瘍で有名な4つの違いを知りたい方臨床でしばしばみられる犬の口腔腫瘍。獣医師の皆さんは、犬の口腔腫瘍で有名な4つの腫瘍挙げられ... -
臨床獣医学犬の動脈管開存症(病態、好発犬種、検査所見、治療)
【病態】動脈管は胎仔の左第6大動脈弓から発生する、肺動脈と下行大動脈を連絡する構造で、右心室から拍出される血液の大半を、機能していない胎仔肺から胎盤へ短絡させる。生後、動脈の酸素分圧の上昇に伴い平滑筋が収縮することで7日から10日までに閉鎖... -
臨床獣医学犬のリンパ腫(獣医師向け)
リンパ腫の概要 リンパ腫(悪性リンパ腫、リンパ肉腫)は、リンパ球を起源とする腫瘍で、多様なグループに分かれます。リンパ節、脾臓、骨髄などのリンパ組織で発生することが多いですが、体のどこの組織においても発生する可能性があります。リンパ腫は... -
臨床獣医学臨床腫瘍学:犬のインスリノーマ(獣医師向け)
【インスリノーマとは】 インスリノーマは、膵臓のβ細胞由来の腫瘍です。多くの場合、腫瘍細胞は機能的であり、低血糖でもインスリン分泌が制御できないことが特徴的です。そのため、インスリノーマの患者では低血糖にも関わらず、血中のインスリン濃度が... -
臨床獣医学喉頭麻痺
【犬の喉頭麻痺の概要】 披裂軟骨をおおう背側輪状披裂筋を支配する喉頭反回神経が機能不全を起こす 先天性:1歳未満でみられ、一般的に予後不良(ダルメシアンやロットワイラーで報告) 後天性:一般的に中~高齢の大型犬で発生(小型犬でも生じる) ... -
臨床獣医学前立腺膿瘍
【前立腺膿瘍の定義】 「前立腺肥大に伴って生じた嚢胞内に、膿液を多量に貯留したもの (prostatic abscess)」【前立腺膿瘍の病態生理】 細菌感染による前立腺の炎症が進行して化膿性前立腺炎を起こし、生じた膿液が嚢胞腔内に貯留 膿液の貯留が増すに... -
臨床獣医学会陰ヘルニア
【会陰ヘルニアの概要】 直腸壁を支持し、腹腔との隔壁を形成する骨盤隔膜が破綻 →骨盤腔内や腹腔内の内容物がヘルニア孔から皮下へと脱出【会陰ヘルニアの臨床徴候】 会陰部の腫脹(多くはこれ!) ※片側性にも両側性にも生じる 排便障害 →排便困... -
臨床獣医学変形性脊椎症
【変形性脊椎症の概要】 脊椎の不安定に伴って生じる骨の増殖症 椎体の腹側で2椎体がつながるように増殖 中年齢から高年齢の犬で多発【変形性脊椎症の臨床徴候】 たいていは無徴候! ※偶発所見として見つかることが多い! 疼痛、麻痺 →変形した骨... -
臨床獣医学門脈体循環シャント
犬の門脈体循環シャント【犬の門脈体循環シャントの概要】 門脈系と全身大静脈系(大静脈or奇静脈)が異常な短絡 先天性と後天性(先天性が多い) 先天性→肝内性(大型犬)、肝外性(小型犬) ※プードルは肝内性も多くみられる 肝内性→胎児期の静脈管...
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