ウサギの歯牙疾患




ウサギの歯牙疾患の原因

生まれながらの先天的要因と食事など生後の影響による後天的要因が考えられる。

〇先天的要因

・遺伝による下顎過長症。※小型の短頭種によくみられる。

・遺伝による頭骨の異常

〇後天的要因

・事故(骨折やケージ咬みによる)

・咬耗不足(不適切な食事)…野生下では草・木など食事に時間のかかるものを食べることで歯が削られる生き物であるため、飼育下であまり噛む必要のない食事ばかりを与えてしまうと歯が伸びすぎてしまう。

・骨異常(代謝性、栄養性)…カルシウムなどの栄養不足や年齢による骨の劣化。

 

ウサギの歯牙疾患の症状

・切歯(前歯)、臼歯(奥歯)の過長

・粘膜や舌の傷、潰瘍

・よだれ、それに伴う口元・前足の皮膚炎

・顎の骨の変形…伸び続ける歯は口の中だけでなく、反対側へも押し出されることがあり、その圧力により顎の変形を起こす。

・痛み

・食欲不振、削痩

・流涙や眼とその周囲の炎症…伸びた歯が鼻涙管という涙の排出路を圧迫することによる涙の排出障害。

・被毛粗剛…毛繕いや盲腸便が上手く食べられないことによる

・顔面の変形…歯根部に細菌感染がおこることで歯根膿瘍が形成され、顔の変形や眼の突出がみられる。

 

ウサギの歯牙疾患の検査

・視診…歯の長さ・変形、顔面の変形、被毛の汚れ、よだれ

・触診…顎の骨の変形、痛み、腫れ

・レントゲン検査…骨の密度、歯の位置・形、骨の変形

・CT検査…レントゲンで重なってしまう部分の詳細な評価も可能。

 

ウサギの歯牙疾患の治療

・歯のカット…基本的には麻酔下で行う。

・抜歯

・歯根膿瘍や皮膚炎、流涙に対しての治療。

 

ウサギの歯牙疾患の予後、予防

生涯を通じて、歯の処置が必要となる個体もいる。

自然界での食事のように繊維質豊富で咀嚼に時間のかかるご飯を与えることで歯の過長が少しは抑えられるかもしれない。

 




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