変形性脊椎症の概要
- 脊椎の不安定に伴って生じる骨の増殖症
- 椎体の腹側で2椎体がつながるように増殖
- 中年齢から高年齢の犬で多発
変形性脊椎症の臨床徴候
- たいていは無徴候!
※偶発所見として見つかることが多い!
- 疼痛、麻痺
→変形した骨が脊髄に触れた場合!
※変形の多くは脊柱管内には影響しない!
変形性脊椎症の診断
- X線検査→椎体を架橋するように骨が伸長(主に腹側)
※最終的には完全に一体化することもある
- CT検査・MRI検査→脊髄への圧迫の有無を確認、他疾患(椎間板ヘルニア)の有無を確認
変形性脊椎症の治療
- 脊髄と神経根とが接する部分を切削→椎弓切除、椎体部分切除
- 脊椎固定(脊椎の不安定があるため)
【経歴】
北海道大学獣医学部卒、東京大学獣医外科研究室博士課程
米国ペンシルバニア大学 客員研究員
【所属学会・資格等】
Veterinary Cancer Society (獣医がん学会)
【得意分野】
腫瘍学、免疫学