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吐くってなに?
そもそも食物は口から入って、食道と呼ばれる臓器を通って胃に運ばれます。そして、胃でしばらく消化された後、腸へと流れていきます。
単純に吐いた様に見えても、この流れの内、食道の途中で食物の流れが悪くなって吐き出す場合を吐出、胃の中のものを無理やり吐き出す場合を嘔吐と呼んで区別しています。
見た目の違いとしては、嘔吐はぐっとお腹をへこませて吐きますが、吐出はむしろけぽっと吐き出す様に見えます。
ここでは、飼い主様が自分のペットで最も頻繁に目撃されるであろう症状の一つである「吐く」ことの原因をまとめてみました。
吐出とは?
・咽頭や食道から食物を吐き戻すこと
・誤嚥して咳をしているときの様子と区別することが大切です、また、吐出した場合は誤嚥して誤嚥性肺炎になる可能性もあるので注意が必要です。
・吐くものは未消化物が多いです。
吐出の原因
- 体内の免疫系の異常によるもの
・免疫介在性巨大食道症
- ホルモンバランスの乱れによるもの
・アディソン病
・甲状腺機能亢進症
- その他
・異物の誤飲
・食道炎
・腫瘍
・血管輪異形成
- 原因不明なもの
・特発性巨大食道症
嘔吐
・胃や時には十二指腸から吐き戻すこと
・吐出よりも誤嚥しにくいといわれています。
・必ずしも胃や腸に原因があるわけではありません。
嘔吐の原因
- 代謝疾患
・腎臓病(急性腎不全、慢性腎臓病)
・肝臓病(肝臓や胆嚢の病気)
・電解質異常(体内のミネラルバラン異常)
- ホルモンバランスの乱れによるもの
・アディソン病
・甲状腺機能亢進症
- 異物の誤飲
・薬物や毒物(重金属、エチレングリコール、非ステロイド性抗炎症薬、抗生剤、抗がん剤)
・消化管閉塞
- 体内の免疫系の異常によるもの
・食物アレルギー
・食物不耐性
- 他のお腹の中の病気
・膵炎
・腹膜炎
・腫瘍
- 消化管疾患
・胃炎、腸炎
・腫瘍
・胃や腸の運動性低下
・便秘
- 感染による病気
・寄生虫
獣医さんに連れて行く前に
- このように様々な原因がある可能性がありますが、飼い主様が確認しておくと獣医さんに説明しやすいpointとしては、
- いつからか?
- どのくらいの頻度か?
- どんなものを吐くか?
- 吐いた前後でどんな様子か?(ぐったりしているのか、ぴんぴんしているのか)
- ご飯を食べているか?下痢はしているか?
です。
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